もしも夫婦で24/7の関係を始めるとしたら・・・
24/7といっても、必ずしも一気に妻の奴隷になるわけではありません。体験談を一部引用します。
私は彼女にこのライフスタイルを選択させるためにどう話したらいいかわかりませんでした。 私は彼女に、重要なことはすべて彼女が権限を握るということを提案しました。そして私が彼女が望んだことには何にでも賛成するであろうと言いました。(中略)
唯一のルールは、彼女がルールを作る、そして私がそれに従うということでした。彼女は同意しました。
彼女はゆっくりとそれを始めました。大きな変化は起こりませんでした。彼女はひとつひとつ私に聞きながら始めました。 私の妻は慎重でした。体験談では様々なレベルのD/s関係があるのがわかります。たとえば家事はほとんど均等に分担しているFemDom夫婦もいれば、家事はすべて夫の仕事と決まっている夫婦もいます。普通の生活はだいたい普通の夫婦と変わらないけどある部分だけ妻の権限を絶対にしている、あるいは妻のいうことに夫はできるだけ従うといった緩やかな関係もあれば、妻の許可がなければ夫は話しかけてはいけないという大変厳しいものもあります。最初は緩やかに、軌道に乗ってきたら支配のレベルを上げるというカップルが多いようです。
とにかく初めは、2人でどこまで支配/服従すると楽しめるのかを考えながら、同意して約束ごとを作っておく必要があるでしょう。共同で家庭生活を維持していくという現実も踏まえて。
でも、約束事を作る前に・・・
緩やかな関係もありということを前提にして考えても、それでも男性は覚悟が必要です。
まず、生活の中で今までと同じ気楽さと楽しみの何%あるいは何十%はあきらめる覚悟です。
まず家事労働。
ドミナントの妻に家事の大半をさせようという発想自体がFemDomとは相容れないものでしょう。共稼ぎならば少なくとも半分は自分がになうのだという気持ちがないと関係は維持できない、または空虚なものになってしまうでしょう。妻が専業主婦の場合は妻の家事分担が多くなるかもしれませんが、それでもできる限り自分も負担するようにしないと、そのこと自体がやがて関係を脅かす「リスク」になっていくでしょう。
金銭の自由や時間の使い方の自由、または自分でマスターベーションを行う自由など。
これらのことに妻が干渉してきた場合には、100%従うということにならないとしても、むげに拒絶することは難しくなります。妻が強い権限を握っているというのがこの関係の大前提ですから。あらかじめ話し合って、ある事柄に関しては支配/服従の関係にしないという取り決めをすることも可能でしょう。妻は支配者であっても最終的に夫を満足させたいという気持ちを持っているパートナーですから。でも、自分のリクエストした部分だけ支配されるのって、結局は消化不良な関係になります。ある程度自分のいやなことも受け入れてこその24/7なのです。
穏やかにであれ、厳しくであれ、自分の自由を妻の意志によって規制されていく-それはサブミッシブとしての喜びでもありますが、同時にフラストレーション、ストレスでもあります。それを受け入れていくだけの覚悟が必要です。
もうひとつは「弱い立場」を受け入れる覚悟です。
24/7のFemDom関係を始めたら、妻に逆らうことはできません。冷静に意見することはできるかもしれませんが、反発をぶつけるのはダメです。妻を批判することはできません。妻の言動を責めることもできません。
なぜならどうしても男性よりも弱い立場になれている女性は、それをされたら萎縮して支配的立場を放棄してしまうからです。(激しく言い返してくるような気の強い女性の方がその点はやりやすいかもしれません。)
また、何かにつけて妻に合わせることが多くなるでしょう。
弱い立場になるのは興奮もするけどがまんを強いられることもあります。
24/7に入るのって、やはり一大決心なのだなあと思います。