体験ものなどでよくあるパターンとして、夫が妻にカミングアウト、妻は「あなたがそれで喜ぶのなら」と、寝室で夫を縛ったり、鞭打ったりしてくれるようになります。
しかし、やがて、妻は寝室でのプレイがいやになってやめてしまいます。なぜなら、寝室では、妻の前にひざまずき、支配される奴隷となる夫が、終わったとたんに、怠惰でふんぞり返り、家事は皆妻にやらせる男に戻ってしまうことにしらけ、嫌気がさしてしまうのです。
結果として、こういうFemDomはうまくいかないことが多いです。
これは男の側が考えないと・・・
でも、女性の側の問題で関係が崩れるパターンもあります。
あるご夫婦は夫の希望を妻が容れる形で、寝室での女性支配の関係が始まりました。
お互いがプレイを楽しみつつ、互いの気持ちを尊重し合いながらうまくやってきました。
でも、妻は、やがて、もっと矛盾のない24/7の関係を望むようになりました。つまり、寝室の中も、日常生活も関係なく、常時夫は妻に服従し続ける関係です。
やがて2人の同意の上で、24/7の関係は始まりました。
家事の大半は夫に課され、性行為は妻が望んだときだけ、すべては妻の意志を中心に生活が回り出しました。
こういう体験談はいくらでもあります。
しかし、数ヶ月後、2人の関係は壊れました。
夫が妻に対して、関係の解消を申し出たのです。
理由は、夫を支配する妻があまりにも多忙で、夫のことを顧みなかったからです。
24/7の関係ですから、夫は妻に命じられた仕事をするのは当然です。それは契約として決められたことです。しかし、命じられた家事をやることは、夫にとって、妻の力に支配され、服従している自分を感じ、それが興奮につながるのです。だから、同じ家事をやるのでも、一度「お願いね」といわれてそれきりになって、あとは忙しく自分の仕事をこなしているだけでは、夫の方がサブミッシブとしての自分を感じることができなくなってしまいます。夫の心の「サブミッシブのエネルギー」が切れてしまったのですね。
夫に家事をやらせたら、1人くつろいでいる姿をわざと見せつけたり、夫の仕事の至らない部分を見つけて叱責したりといったことが、夫のサブミッシブとしての気持ちを満たすことになるのです。
その、いわば「メンテナンス」を怠ってしまったのですね。
この、メンテナンスに気を配っているミストレスの奴隷は、たいてい過酷にこき使われながら、すごく幸せそうにしています。
やっぱり、お互い相手のことをよく考えないといけないということでしょうか・・・