エリス/サットンの著書「Female Domination」から、24/7の関係についての部分を訳してみました。シャロンとジェイソンという夫婦の生活についてです。
ジェイソンは9時から5時までホワイトカラーの仕事に従事します。
彼は帰宅するや否や、脇のドアから居間に入ります。そこで彼は夜の衣装に着替えるのです。彼の夜の衣装は革製のひもパンティと鋲の打たれた革の首輪だけです。もし彼の妻、シャロンが家にいるなら、ジェイソンは彼女のところに行って、彼女に首輪を渡し、そして、お辞儀をして彼女の命令を受けます。シャロンは彼女の夫の首に奴隷の首輪を着け、そして彼に、かしこまって彼女の足にキスするよう命じます。
毎日行われるこのルーチンは、ジェイソンをオフィスでの日々の心労とストレスから解放し、彼の妻に仕える事に気持ちを集中させます。シャロンがジェイソンの態度に満足すると、彼女は彼に夕方の家事仕事を命じるでしょう。
もしジェイソンがオフィスから家に到着するとき、シャロンが家に居なかったときは、彼は彼自身で首輪を着け、そして掃除機をかけて、すす払いをして、家をきれいにして、ベッドを変えて、洗濯をして、そしてもちろん、夕食を準備するなどの彼の夕方の家事仕事をすべきだということがわかっています。
夕食の後に、ジェイソンはシャロンのために1杯のワインを注ぎます、そして、ジェイソンが皿を洗う間に、彼女は広い部屋に行っています。台所がきれいになり、そしてきれいに片付けがすむと(シャロンはしみ1つないきれいさを要求します)、ジェイソンはシャロンの居る広い部屋に行き、テレビを見るか新聞を読むかしている彼女の足のマッサージをします。
ジェイソンは、そのあとの約2時間、彼女の足にマッサージをし、彼女のつま先をしゃぶり、多分彼女のためにあわ風呂を用意します。そして、できれば彼女に全身のマッサージをして、彼女に口唇で奉仕をするかもしれません。そして、もしかしたら彼女と愛し合うかもしれません。
これはジェイソンの毎晩のルーチンです。そしてそれは日によってあまり変わることはありません。ジェイソンの生活は、彼の妻、「ミストレス」に仕えることで成り立っています。ジェイソンはテレビを見たり、あるいはインターネットサーフィンやゴルフをしたり他の男友達と付き合ったりしません。彼は9時から5時まで会社で有能に働き、そして家に帰って彼のミストレスに仕えるのです。 滅多にないことですが、シャロンだけが、彼の晩のルーチンを変えることができるのです。
週末、ジェイソンは8時に起床して、朝食を準備して、テーブルをサンルームにセットして、朝刊を取ります。そして9時きっかりに、彼女の尻、腿、足にソフトなキスをして彼女を起こします。 それから2人は朝食を食べにサンルームに行きます。
土曜日の午後は、シャロンは買い物に行くか、あるいは彼女の仲の良いガールフレンドと一緒にテニスをしています。その間に、ジェイソンは庭や家の外の仕事をしています。 土曜日の夜はジェイソンが最も楽しみにしているときです。
土曜日の夜はシャロンが寝室でジェイソンを懲戒して、そして支配するD&Sプレーのための時間です。
日曜日は1日休養をします。 ジェイソンは週末のルーチン通りに朝食を用意します。そのあと、11時に、地元のルター教会の朝の礼拝に参加します。彼らは15年間ずっと通っているのです。教会のあと、シャロンとジェイソンは、よく一緒にサイクリングをしたり、ドライブをしたりします。レストランで遅いランチを食べた後は、よく家のまわりを散歩したりします。あるいはシャロンの大好きなボードゲームをやるかもしれません。
日曜の夜はジェイソンが、シャロンをたっぷりマッサージし、全身に愛撫して満足させることで次の週を迎える気持ちを高めます。
彼らはいつも、いっしょに早くベッドに引っ込みます。
シャロンとジェイソンは、文字通り日24時間/週7日 FemDom 関係を持っています。 シャロンは、彼に何を身につけるか、いつ食事をするか、そしてどのように彼の時間を過ごすべきかを言い、ジェイソンの生活のすべての局面をコントロールします。2人とも働いていますが、金銭に関する決定はすべてシャロンがします。また、夫婦間のすべての決定はシャロンがします。
最初からずっとそうであったわけではありません。 シャロンは言っています。
「私たちの現在のライフスタイルは私の夫の考えでした。 彼は、私が彼を支配することを望みました。 彼は私に本とウェブサイトを見せました。しかし私は革をまとったセックスに興味は湧きませんでした。そのライフスタイルは私に無関係でした。 私が欲したすべては幸せな結婚と優しい夫でした。
初めの頃、私たちの結婚生活は幸せでした。しかし、カップルというものは2人が共に成長していかなければいずれは壊れるものだと私は思います。私の大きなミスは、私たちがその例外であるように思い込んでいたことです。私は間違っていました。私はある日、目覚めたとき、ジェイソンと私はかつてのように親密ではなくなってしまっていることに気づきました。
私たちの性生活に何か新しい、大胆なアイディアを取り入れることが必要だと思い、革をまとったセックスについて調べました。 私が見たものの大部分は私に興味を失わせました。しかし、そのうち私は女性たちが家庭で男性たちを支配する女性の支配ライフスタイルを発見しました。これは私の興味をそそりました。
私たちは、1年ほど時折女性が支配するプレイをしました。やがて私は、これは生活すべての局面においてなされなければならないのだとはっきりと思うようになりました。それはすべてか、さもなくばゼロでなければならないのです。私は規則正しい生活を送ることを尊びます。そして私はルーチンを信頼します。多分それは私の父親が元海兵隊員で、私が厳しく育てられたからだと思います。ある部分ではジェイソンが支配的になり、他の部分でサブミッシブになることを許すことは決していい結果を生みません。 それはただ対立と口論を引き起こすことになります。 私は寝室でだけ支配的になるなどということはできませんでした。だから私は、私たちには日24時間/週7日の女性の支配する結婚生活を志向することが必要だと決断したのです。
ジェイソンは、長い間それにあこがれていたので、私が最初に彼に話したとき、わくわくしていました。
しかしながら、私が家事のほとんどを彼に完璧に行わせるルーチンを確立すると、彼は現実がファンタジーほどスリリングなものではなかったことを悟りました。それでも、彼は我慢しました。そして彼は、彼の上に君臨する私の絶対的な権限を受け入れました。
私はゆっくりと、彼からすべての趣味と外での関心事を剥奪し始めました。私は、彼が私に仕えるために存在する、そして私が彼のすべてであるという方向で彼のルーチンを作り上げました。
私たちが日24時間/週7日の女性の支配結婚生活に踏み出したときから、私の生活は過去のどの時期よりもすばらしいものになりました。私の唯一の後悔は、私たちが初めからこれをしなかったということです。今私は、かつて私がいつも夢見ていた幸せな結婚と優しい夫を持っています。」
一方ジェイソンはそれについてどう思っているでしょうか?
「私は日24時間/週7日の関係を勧めます。中途半端はやはりいいものではないでしょう。
それは初めはたいへんでした。しかしこのライフスタイルは私にとって良かったです。
私はつまらない事をして多くの時間を浪費してきました。 私の妻は周到な女性です。そして私は彼女に訓練してもらうことを必要としました。 私は彼女に従わずに何年も無駄に過ごしました。」妻のシャロンはドミナントとして夫を支配し、自分のためにひたすら働かせています。でも彼女、ここには書かれていないのですが、おそらくかなり気配りをしているのではないかと思われます。
サブミッシブな願望は本質的にはセクシュアルなものです。日々の生活では革の衣装やセクシーなボンテージを着ることなんてできません。ごく普通のままで、それでもサブミッシブの夫を満足させるには、夫の気持ちを読み、それを満たしてやる細かな配慮が必要だと思うのです。
ルーチンを確立し、それに沿って仕事をすることになっているとはありますが、それだけだったら夫の方はすぐにいやになってしまうのではないでしょうか。機械的に家事をこなしていくだけでは、そのうちに服従自体が興奮と結びつかなくなってきてしまうでしょう。
同じ仕事をやらせるのでも、ただ放っておいてやらせるのでなく、ちょっとした言葉かけや態度、目つきなど、男性の屈服感や無力感をチクチク刺激してやることで、セクシュアルな興奮につながっていくと思うのです。
夫の側も、相当がまんしているんだと思います。セクシュアルなプレイとかけ離れた行為を自分の被虐・屈辱感へと昇華するのは、それなりの覚悟と忍耐が必要でしょう。
たぶん夫婦でかなり試行錯誤はしていると思います。お互い感じていることをシェアする時間を惜しまず取っているんでしょうね。
こうなれたらお互い幸せなんでしょうね。