友人が犬を飼いだしました。
その友達の犬のしつけ、訓練につきあいました。
友人は、もともと元気のいい犬をもらってきたので、人を見ると飛びついてきてペロペロなめるイヌです。また、散歩に行くと、自分の行きたい方に飼い主をグイグイ引っ張っていって、好き勝手にあっちに行ったりこっちに行ったりで、なかなか前に進みません。そんなわけで訓練をしようと思い立ったということです。
わたしも過去に犬を飼ったことがあり、お座りとお手ぐらいはしつけたことがあります。
今回はドッグトレーナーの人が来て、ちゃんとしつけを教えてくれるということで、興味深く見ました。
まずすることは、犬が勝手に走っていこうとすると、ひもをギュッと引き、同時に「こら」と、きつくしかることです。制止したい行動は、情け容赦なく叱り、ひもを引っ張り、時には軽く頭をたたくときもあります。トレーナーはなかなかにきつい態度で、厳しいというよりは、冷たいと思うほどでした。さすがに、ものの数分で、イヌはトレーナーに従順に従うようになってきました。
子どもの教育や、新入社員にものを教え込んでいくのとはちょっと違うんだなと感じました。正直、私は見ていてあまり愉快な感じがしませんでした。
訓練の間、終始一貫していたのは、力関係を思い知らせるということ。こちら、人間が上で、犬は従うしかないということをたたき込むという意図が感じられました。
散歩で歩く訓練では、犬が少しでも前に行こうとすると、ひもをグイッと引き、止まらせ、自分のももをたたいて、ご主人様に注目するようにさせます。犬は臭いやその他のものに自由に興味を持つことは許されず、ご主人様のことだけに関心を払い、ご主人様にひたすら従って行動するよう行動を修正されていくのです。
ここまで見ていて、内心、しつけられていく犬と自分が少しずつオーバーラップしていることに気づきました。
体験談の中などで、貞操器具をつけられて奴隷へと調教されていく話があります。貞操管理された夫は、残酷にじらされながら、妻がすべての権力を握っていることを思い知らされます。そして、妻にオルガスムを許してもらうために、妻に従い、いつも妻の必要に関心を払い、妻の意を汲み、気に入ってもらおうとします。そして、どんどん妻の思い通りにされていくわけです。
犬の訓練とD/sは、共通する部分が多いと思いました。犬は訓練されて、人間に従順な存在として「改造」されたとしても、それで精神的に病むことなく、従属する立場で安定し、その境遇で十分楽しみます。サブミッシブと同じではないかな?と思えるのです。
支配されたい夫を持つ妻は、犬の調教を見ると、すごく参考になると思います。