2ntブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

マイノリティ



LGBTという言葉をよく耳にするようになりました。
いわゆるレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル(両性愛者)、トランスジェンダー(性同一性障害)の総称で、性的マイノリティのことです。
たとえばゲイというだけで気持ち悪いと避けられたり、侮蔑的な扱いをされたりといった差別を解消していこうというものです。男同士のカップルを笑いのネタにするのは昔からあります。私もそういうお笑いを見ても普通に笑っていた1人です。でも、確かにゲイの人から見たら自分が生まれつき持っていたものを笑われているということですから耐えられないことでしょうね。
※こういった性癖が生まれつきかどうかははっきり断言できません
でも、振り返ってよく考えてみると、私たちマゾヒストやサブミッシブもマイノリティです。特にM女性よりもM男性は、侮蔑的な目で見られることが多いです。
私個人の経験を振り返っても、猥談が始まると、みんなの話題と自分の内部に抱えているものに乖離をいつも感じていました。まあ、表面上は話を合わせていました。こんな自分の本性をみんなに知らせてしまったらどんなことになってしまうのだろうか・・・周囲の女性からは相手にされないばかりか陰でバカにされるのだろうか。男として一段低く見られ、嫌がらせなどされるのではないだろうか。そんな自分が社会生活をまともに送っていけるのだろうか?やっぱり死ぬまで誰にも知らせずに生きていくしかないのだろうと思いました。
今、やっぱりほとんどの周りの人には自分の性癖を知らせることはしていません。(ゲイやレズビアンなどをカミングアウトした人はすごいなって思ってしまいます)

ここで改めて考えてみると、マゾヒストは、なぜLGBTのように社会的に認知されないのだろうか?と疑問を感じました。
でも、この疑問にはすぐに答えが出ました。
マゾヒストたちが認知を訴える運動など聞いたことがありません。それをしないから認知もされないのでしょう。
でも、ここで次の疑問です。なぜマゾヒストを性的マイノリティとして認知しろという運動が起こらないのでしょうか。
私の個人的考えですが、一つは社会的に肩身の狭い思いをすることはあっても「法的な権利」が絡んでくることが少ないからでしょう。同性婚を認められるか認められないかで大きく変わってきます。そういうはっきりとした問題がはっきりとクローズアップされると世論は不公平是正へと動くものなのだと思います。
もう一つは、マゾヒストたちが、自らの心理、欲求を他の人々に理解させるのがあまりに困難であることを感じ、初めからあきらめてしまっているというのがあると思います。
私たちは女性に鞭で叩かれたりヒールで踏まれたり、言葉で辱められたりすることを自ら望みます。しかし、職場で差別的な扱いを受けたら抗議するし、レストランでウェイトレスが横柄な態度で接客するならそれに腹を立てます。この違いが他の人にはわかってもらえないのではないかなと思うのです。
私たちは紛れもなくマイノリティです。でも今後も理解され、市民権を得ていくことはないのではないかと思います。それぞれがひっそりとその欲望を処理していくことになるのでしょう。ネットの世界で同じ性癖同士、互いに気持ちをシェアし合いながら。
そういう意味ではネットがあるってありがたいなってつくづく思います。

leg1.jpg

コメントの投稿

非公開コメント

No title

突然のご連絡失礼致します。
きみきと申します。
ブログのアンテナサイトを運営しているのですが、
貴サイト様を拝見させていただきまして、
是非相互リンクさせていただきたくご連絡差し上げました!
URL: http://goo.gl/JfEswi
お手数をお掛け致しますが、ご検討のほどよろしくお願い致します。

孤高のマイノリティ

 こんにちわ。
貴サイト様を拝見させて頂き、 コメントしたくなりました(^^)

 タイムリーなトピックですね!

 LGBTが話題になるにつれて、この中にM(マゾヒズム・マゾヒスト)は入らないのかな?と僕も思っていたところなのです。書こうかなと思っていた同じ内容が全て書かれていて、フむふむ、アルある、と感じております。
 
 マゾヒズムやサブミッシブ、Femdom思想がいくらメジャーになっても、マゾヒズム的には嬉しくもなんともないです。むしろ蔑みの目で見られるがゆえの謎の快楽として、一般ノーマルの人には永遠に理解も共感も得られないであろうことを誇りに思いたいです。

  ちなみに、すでに相互リンクはさせて頂いております。
今後ともよろしくお願いします。

No title

すごくお久しぶりです
LGBTが社会的課題として討議されるようになったのに対して、
マゾやサブミッシヴはどうなのだろうということは僕もぼんやり思ってました。
LGBTが性愛の対象に関する問題であるのに対して、
SMは性愛の方法に関する問題であることに違いがあるのかもしれないですね。
それを変態で倒錯、異常と見る保守的社会に対する異議申立ての意味合いを持つLGBTの社会的アクションに対して、SMは特にマゾヒストやサブミッシヴは、自らを倒錯した変態だと自認して、それを嘲る相手に対して跪くことすらを歓びに感じてしまうのですから、本当にマゾってどうしようもないですね。マゾ欲求は決して満たされることはないし、自らの欲求が満たされないこと自体がマゾの官能になってしまう。勝負に際し「負けたい」と願っているのだから、そもそも勝負にも社会的運動にもなりません。
マゾに生まれてしまった悲哀を噛み締め、それでもマゾだけが知る歓びに慄える。決して合格しないとわかっている試験に懸命に挑むこと、必ず負けるとわかっている戦いに身を投じること。マゾプレイはミジメでブザマでカッコ悪い。でも、心理の深淵では一種の潔さに通じるカッコ良さもあったりして。ないか。笑

きみきさんへ

メールありがとうございます。
ブログ見せていただきました。
リンクされるのはかまいませんが、相互リンクは今現在すべてお断りさせていただいておりますので、ご了承ください。
一応18禁ブログです。
その辺のところもご理解ください。

homerさんへ

こんにちは
さすがはhomerさん、「マゾでどこが悪いんじゃ」と言わんばかり(?)の割り切り、開き直り、マゾヒズム界のオピニオンリーダーとしての堂々たるコメントですね。
私はそこまで行き着いていませんが、
要するにネガティブに考えてもしょうがない、
どうせマゾならそれを楽しむこと考えたいです。
周りからは理解されなくても、楽しむことはできるんですよね!

M樹さんへ

M樹さん、コメントありがとうございます。
コメントの中で

>LGBTが性愛の対象に関する問題であるのに対して、
SMは性愛の方法に関する問題であることに違いがあるのかもしれないですね。

これは卓見ですね。
なるほど、その通りかもしれません。

相手に負けたい、負かされたい
こんな欲求を持つこと自体、本質的に矛盾した存在なんだと思います。
それを潔さという言葉で受け入れることができるか?
それは人それぞれ。
あるサブミッシブ男性は、彼女はクイーンで、自分はそのナイトなのだと言っていました。
それぞれが自分の中にあるM性を自分なりに解釈して受け入れようとしているのでしょうね。
そういう意味では、私は自分のサブミッシブとしてのアイデンティティはまだ確立していないのかもしれません・・・

はじめまして、初コメントします。

ふうこと申します。
素晴らしい記事でした。とても考えさせられました。

私がリアルでお話したM男性は「女はS・M両方開示できる。男はSだけだ…」と嘆き入った愚痴を言っていました。

ソフトSMは性愛術の一種として大衆化されていますが、ハードでダークなものは、危な過ぎなので…やはりソフトの下で潜っていないといないとな…とも思っています。

>あるサブミッシブ男性は、彼女はクイーンで、自分はそのナイトなのだと言っていました。

↑この表現にはなるほどな、と感動しました!

確かにS女は、M男に「ナイト」役を求めているのかも…と感じました。私自身お姫様扱いされたいわ…といい年して思ったりします。

そういう部分もロールプレイなのかもしれません。

ふうこさんへ

ふうこさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。

>私がリアルでお話したM男性は「女はS・M両方開示できる。男はSだけだ…」と嘆き入った愚痴を言っていました。

その通りですよね。一番認められない、理解されないのがM男性だと思います。
でも、おもしろいことに、記事を書いてるうちにどんどん「だからどうなんだ!」という気分になってきちゃったんですよね。自分でも不思議なことに。

>確かにS女は、M男に「ナイト」役を求めているのかも…と感じました。私自身お姫様扱いされたいわ…

これはM男性が現実の社会生活の中で自分の欲求を実現するための鍵じゃないかな?て思います。
やっぱりドミナント側の女性が満足してくれる関係の中で自分の欲求を満たす・・・そうじゃないと女性の側もそこに踏み込んでくれないですよね。
sidetitleプロフィールsidetitle

kaisub

Author:kaisub
既婚のサブミッシブ(M)男性です。

sidetitle最新記事sidetitle
sidetitle最新コメントsidetitle
sidetitle最新トラックバックsidetitle
sidetitle月別アーカイブsidetitle
sidetitleカテゴリsidetitle
sidetitleメールはこちらからsidetitle

名前:
メール:
件名:
本文:

sidetitle検索フォームsidetitle
sidetitleRSSリンクの表示sidetitle
sidetitleリンクsidetitle
sidetitleブロとも申請フォームsidetitle

この人とブロともになる

sidetitleQRコードsidetitle
QRコード